Textile Story
実
“tambourine”から派生したデザイン
good old
2018-19→Autumn / Winter
かぎ針編みのような牧歌的な花のモチーフ。おばあちゃん達が揃って腰掛け、おしゃべりしながら手を動かすさまが眼に浮かぶよう。
Jelly flower
2017→Spring / Summer
軽やかな花が一面に咲き誇る。透けるほど薄くデリケートな花びらが、そっとベースの生地にとめつけられている。私たちのスタンダード柄である「tambourine」を、具象的なモチーフで描いてみたかった。たったひとつの同じかたちが連なる姿。
pallo
2016→Spring / Summer
小さな正方形の中にきっちり収まった円。その余白の小さな面積を、こんもりと立体感を持たせた刺繍で埋めていく。余白を描くと際立つ円。「tambourine」とはネガポジのように存在する、ミニマムでコンテンポラリーな印象のテキスタイル。
tarte
2007-08→Autumn / Winter
縁がふっくらと盛り上がり色とりどりのステッチを囲む楕円がお行儀よく並ぶ。まるでショーケースにきれいに並べられ、キラキラと彩り豊かに輝くタルトのよう。
anemone
2019→Spring / Summer
野に咲くアネモネ、風になびいて。花の四隅を穴あきレースにした軽やかなテキスタイル。同じ花が連なり一面の総柄となる、「tambourine」柄の具象表現。
tambourine
2000-01→Autumn / Winter
小さな粒を並べて円を描いた。円を並べてたくさんの輪を集めたような景色となった。フリーハンドで描かれた不揃いの粒を幾重にもステッチを重ねて立体的に表現した。「tambourine」と名付けたこの刺繍柄は、minä perhonenのスタンダード柄となった。
dear
2010→Spring / Summer
親愛なる人。身を寄せ合い微笑む花たち。
tambourine grande
2003-04→Autumn / Winter
「tambourine」を2倍のサイズに拡大した図案。ベースの布地は、太畝のコーデュロイを用いている。
芽
design for textile
metsä
2012→Spring / Summer
朝露に濡れたようなウェットな気配をまとった森。陽光を受けて輝く森。爽やかな気候にわずかに訪れる、静寂の時。ベルベットジャカード。
tour
2010→Spring / Summer
荒野の風に舞い上がる塵が、鳥の群れのように踊る。色鉛筆で一片ずつ丹念に描いて一羽ずつ構成していったモザイク画。
soda water
2001→Spring / Summer
泡がくっつき合って浮遊していく。くっつき合っていても、目は丸の集合体だと認識するのが不思議だ。水玉同士の境界線を、綾織の方向を変えることで表現した実験的な水玉模様。
sleeping flower
2021-22→Autumn / Winter
1967年にMarc Riboudによって撮影された、銃を持った兵に花を向けた女性の作品(Jan Rose Kasmir Facing the Pentagon and Guns)からの着想。戦いより優しさが人を幸せにするという根源的な思いは、現代社会の差別や分断という意識が問題となる中で、あらためて問われる意識だと思う。迷彩柄の下には、白い花が一面に咲いている。
fogland
2007-08→Autumn / Winter
霧の立ち込める冬の森。ところどころに鳥が羽を休めている。静まりかえった風景を、艶を帯びたベルベットジャカードで表現した。何年もアイデアを温め、実現できる工場にようやく出会えた。以来、何シーズンもベルベットジャカードでの表現を積み重ねている。
flowerscope
2017-18→Autumn / Winter
鮮やかに咲き誇る花々。光を通し、風をはらみ、まるで万華鏡の中にいるように胸いっぱいにその空気を吸い込みたくなる満開の花たち。
symphony
2019-20→Autumn / Winter
森の住人たちと植物、光が奏でる交響曲。違いが関わり合い調和する喜びと安心感を未来に築いていきたいという願いを込めて。こちらは刺繍で緻密なステッチで表現した。同じ柄を元にベルベットジャカードも作った。
triathlon
2003→Spring / Summer
海をわたる選手たち。海のきらめきと色の深さ、選手の肌色のコントラスト、スイムウエアの鮮やかな色。紙に絵の具を塗って色紙をつくり、切り絵で表現した。
hana no mi
2013-14→Autumn / Winter
生命を内に秘めた実。生命力が光となって滲み、花のような実となった。